『エレガンス師匠』
2002年8月12日私の住む町(市)には、ラブホテルが一件だけある。その名を「エレガンス」と言う。
そろそろ色気付き始めた高校生の頃、
「エレガンス」は、我々に絶大なる存在感を示すのだ。
『2時間程寄ってけよぉ。今なら部屋空いてるぜ!』
とエレガンスが手招きしている。
そして我々は、次々と『エレガンス師匠』の下で「男」になり、「女」となるのである。
いわば我々市民にとっては、「エレガンス」は『聖地』であり、
約8割の市民がここで「大人」になっていると言っても過言ではないだろう。
部屋の中には、一冊の大学ノートが無造作に置いてあり、
マジックで[自由帳]となぶり書きされており、ページをめくると、
『今日、ヒロシとヨウコは大人になりました エヘ』
などと、ぎっしり書かれてあり、次に来た者達はこのノートを見て、
誰と誰が『大人』になったのかを知るのである。
なんせ市民の8割が「エレガンス」を利用する為、近所の不倫相手とここに訪れて初めて、
我が子が「大人」になったのをノートを見て知る親もいたかもしれない。
市内にラブホは一軒しかない為に、「エレガンス」の近くで二人で歩いていると、すぐにバレてしまう。
出来たての友人カップルとすれ違う時も、もう「それ」と解かっている為、
ヤボな話はせず軽く会釈なんかを交わし、心の中で
『そか!けんちゃん、いよいよ「エレガンス師匠」にお世話になるのか!がんばれよ!ぅんぅん』
などと、心の中でエール(ちょっと先輩気取りで)を送るのである。
この様に私の高校時代すべての友人は「エレガンス」の下で『大人』になったのである。
今日たまたま車で「エレガンス」の近くを通った時、
ぎこちなく手を繋いだ高校生カップルを見付けた。私は心の中で、
『そかそか、今から「エレガンス師匠」の下へ行くんだね・・ぅんぅん・・がんばるんだよ!がんばって「大人」になるんだよ!
「師匠」はきっと君達を暖かく迎えてくれるさぁ・・ぅんぅん』
などとつぶやいていたのだった。
本日は都合により昔のHPの日記より抜粋しました。あしからず・・
そろそろ色気付き始めた高校生の頃、
「エレガンス」は、我々に絶大なる存在感を示すのだ。
『2時間程寄ってけよぉ。今なら部屋空いてるぜ!』
とエレガンスが手招きしている。
そして我々は、次々と『エレガンス師匠』の下で「男」になり、「女」となるのである。
いわば我々市民にとっては、「エレガンス」は『聖地』であり、
約8割の市民がここで「大人」になっていると言っても過言ではないだろう。
部屋の中には、一冊の大学ノートが無造作に置いてあり、
マジックで[自由帳]となぶり書きされており、ページをめくると、
『今日、ヒロシとヨウコは大人になりました エヘ』
などと、ぎっしり書かれてあり、次に来た者達はこのノートを見て、
誰と誰が『大人』になったのかを知るのである。
なんせ市民の8割が「エレガンス」を利用する為、近所の不倫相手とここに訪れて初めて、
我が子が「大人」になったのをノートを見て知る親もいたかもしれない。
市内にラブホは一軒しかない為に、「エレガンス」の近くで二人で歩いていると、すぐにバレてしまう。
出来たての友人カップルとすれ違う時も、もう「それ」と解かっている為、
ヤボな話はせず軽く会釈なんかを交わし、心の中で
『そか!けんちゃん、いよいよ「エレガンス師匠」にお世話になるのか!がんばれよ!ぅんぅん』
などと、心の中でエール(ちょっと先輩気取りで)を送るのである。
この様に私の高校時代すべての友人は「エレガンス」の下で『大人』になったのである。
今日たまたま車で「エレガンス」の近くを通った時、
ぎこちなく手を繋いだ高校生カップルを見付けた。私は心の中で、
『そかそか、今から「エレガンス師匠」の下へ行くんだね・・ぅんぅん・・がんばるんだよ!がんばって「大人」になるんだよ!
「師匠」はきっと君達を暖かく迎えてくれるさぁ・・ぅんぅん』
などとつぶやいていたのだった。
本日は都合により昔のHPの日記より抜粋しました。あしからず・・
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