「サチエ、おまえ、わしを売ったんか。なんでやねん。わし、おまえだけを信じとったのに」

「堪忍や、清ちゃん。うち、お腹にあんたの子ォがでけたん。この子をててなしにはでけへん。うち、何年でも待ってる。ちゃんと写真もみせて、あんたの顔おぼえさせとくさかい、辛抱して、な、清ちゃん」


 拳銃を構えて戸口に向かうおとこの前に、女の白い裸体が立ちふさがる


「どうしても行く言うなら、そのチャカでうちの子ォ殺してから行き。清ちゃんやうちみたいなててなしの子なら、生まれてこんほうがマシや!」


 男は女の頬を平手で殴りつけると、返す手で堅く抱き寄せ、接吻をする。
 ---清は組長の襲撃に成功したあと、女をラブホテルに呼び出し、二人は血まみれの体で激しく愛し合う。
男はその足で逃亡の悲旅へと出るつもりなのだが、今しがた殺害してきた組長の命の重みを考えると、無事に逃げおおせるはずはなかった。
 清が風呂で硝煙の匂いを消している間に、女は思いあぐねて警察に通報する。愛する恋人の命を守る方法はそれしかなかった。

みなさんこんにちは。
当店はデリバリーヘルス。
世の殿方に疑似体験をして頂くお店でございます
普通では知り合えるハズのない女性や、
彼女とでは決してできない体験をしていただく
あんなことや、そんなこと・・・
これが当店のモットーでございます
もちろん貴方のお好みの女性が見つかります
当店は多彩なコースをご用意しております。


「サチエ、わしや・・・」
「わし、やってもうた。浪花一家のオヤジを殺(と)ってきたんや。はよあけてんか、サチエ」


 ---サチエは戸を細く開ける


「つけられてへんやろね、あんた」

「あぁ、大丈夫や」


 ---清は引き戸をねじ開けると、サチエを蒲団の上に押し倒した。激しく唇を吸い、浴衣の胸を剥ぎ、豊かな乳房を揉みしだきながら顔をうずめる。

サチエは清の頭をかき抱き、まるで母親が子供をあやすように背中を叩く・・・
「怖がらんでええよ。うちがここにおること、だぁれも知らんよってに・・・抱いて・・・抱いてぇ・・・ショーちゃん!!」

「好きや、好きやでサチエ!」

これなんの事ではなく、これはデリヘル時代にやっていた
「イメージデリバリー」
の台本でありまして、
おそらく日本では当店だけ!という

『任侠デリヘル』

の一コマです。
商売はアイデアでございまして、
「イメクラ」なんていうコスプレに毛が生えた、しゃらくさい風俗遊びに飽きた殿がたに
すざましい勢いでウケにウケまくったコースでした。
客は一ヶ月待ちは当たり前。
新聞、雑誌にでっかく取り上げられた一品でございました。

この任侠デリヘルが出来あがるまでには色々ありまして、
その話は、今日の夜にでもアップいたします・・・。

でり君のHPhttp://www.vesta.dti.ne.jp/~hmhiro/
9月の一覧は⇒http://diary.note.ne.jp/25762/200209/

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