刺客に撃たれた日 その2
2002年10月3日和美が入店して5日目。
面接をして6日目。
彼女は飛んだ
連絡も付かなければ、電話一本なし
これも頻繁にあることなので、まぁ仕方ない。
現場に出て思いっきり傷ついて、自分を見失うよりも
早く自分には出来ないと解って辞めるほうが良いコトのほうが多い
あの人材が手に入らなかったのはかなり”痛い”が、まぁしょうがない
翌日。
そんな”痛い”の何倍の激痛がわが身を襲う・・・。
「いてっ・・・!」
そう。痛いのである。
どこが?
あそこが・・・。
業界で風の噂になっている事があった
『爆弾』と呼ばれる女性達
『爆弾』は、他店の女性が、ライバル店や恨みのある店に放たれる
刺客のようなもので、普通に面接にやって来、普通に入店します。
そして、店の女性陣に近づき、よからぬ噂や、根も葉もないコトを
陰でのたまい、店をかく乱していきます。
正に『爆弾』なのです。
弱小店などは、この刺客によって壊滅的な被害を被るのです。
『爆弾』の中でも、『生物兵器』と呼ばれる最強の『爆弾』が仕込まれると
もう、最悪です。
『生物兵器』とは、普段は普通に働く女性なのですが、
ある日突然豹変し、『生物兵器』へと生まれ変わります。
どういう人が『生物兵器』になるかというと、
『性病』に感染し、出勤できなくなった時に生まれ変わるのであります。
怨恨に歯軋りを鳴らす店舗に性病に感染した女性が出たならば、
その女性を怨恨先の店舗へと派遣するのであります。
私の脳裏に浮かんだ言葉
『爆弾』
やられた・・・。
ヤツは『爆弾』だった
講習を男性でないとイヤと言ってきたとなると、
標的は確実に「わ・た・し」ぅふ
ぅふとか言ってる場合ではなく
とにかく痛い
小便をするのに5分はかかる
先から『膿』がでる
痛さの表現が難しいが、尿道に針を入れられているような
その十倍くらいの痛さだ
2日我慢した。じっと座っていても汗が滝のように流れる
病院に行くと先生は
『淋病です』
と一言。
もしも客にでも付けていたらどうなっていたか・・・。
新人の場合は、店が良い客と太鼓判を押している客に紹介し、
風俗に慣れる為に優先的に場数を踏ませる事がよくある
やばかった・・・。
しかし何処の刺客だったのか・・・。
淋病をもらってから症状が現れるまでに
丸一週間かかる。
彼女が店を去ったのは6日目
昔は淋菌は性行為(本番)をしない限り感染はしなかったのだが、
昨今はフェラチオだけでバッチリ感染する。
講習でフェラチオさえした事がないと言った彼女に
バッチリ講習した私。
見事にやられた・・・。
その後、彼女は捕獲されるのであります。
そんなに世の中甘かないのであります
探されていると感ずいた彼女は、はるばる関西から
東京まで飛んでました。
そんな世の中甘くないのであります
彼女の運命やいかに・・・
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