刺客に撃たれた日 その1
2002年10月4日「いてっ・・・!」
そう。痛いのである。
どこが?
あそこが・・・。
ある日、用を足そうとトイレに行き、小便をしようとすると
痛いのである。
疲れてるので、血尿でも出たのか?でも出ていない。
翌日。
症状は明らかに悪化している。
明らかに痛い。
痛いなんてもんじゃない
小便の1滴1滴が「コンペイ糖」でも出てきてるのか?
というくらい、尿道に激痛が走る。
その一週間前
面接に一人の女性がやってきた
「お願いです。お願いです。こちらで働かせてぇ下さい」
「どうしてまた風俗に?」
「お願いします。お願いします。」
「・・・」
異常に綺麗な女性だった。
「お願いします」しか言わないこの女性
名を和美と名乗った
透けて向こうが見えるほどの白い肌に、
花車(きゃしゃ)な身体つき
目にはうっすら涙が浮かんでいそうな、なみだ目
東北訛りの発音
「出身はどこ?」
「宮城です。お願いします。」
「経験はある?」
「いえ、ないです。一から仕込んで下さい。お願いします」
「泊まるところあるの?」
「駅前の安い宿に泊まってます。お願いします」
「おいくつですか?」
「・・・24です。ダメですか」
実に謙虚である。
このいかにも『苦労してます。私』
的な雰囲気が、ガッチリ私の心を掴んだ。
このころ以前にここでご紹介した
任侠デリヘル
「ヒットマンとその女」
が巷でブレーク(死語)し、
風俗界の異端児と呼ばれていた私は(誰も呼んでないが)
この女性をどのように一人前の女性に育て上げるか
そんなコトを考えていたのでありました。
「講習とかってきちんとやってもらえるのですか?」
彼女から初めて口を開いた
「うちはきちんとした女性の講習員がいるので安心ですよ」
「女性ですか?」
「そう。女性の講習員が1から丁寧に教えるから」
「女性同士でっていうのは私無理です・・・。すいません」
ごくたまに、こういう方がいらしゃります。
特に、学生時代なんかを女子高で過ごし、
少しいじめられていた方などは同姓恐怖症になって、
クラブでホステスなんかをやっても結局、
店の中で女性同士の関係がうまくいかずにお水でやっていけない
「では、私が1から教えますので」
「はぃ。じゃあ講習だけでも今日おねがいします」
やる気もマンマンである。
早速、講習をするために近くのホテルに入る。
自宅に伺う場合や、ホテルに向かう場合。
部屋の上がり方からカバンの置き方、
服のたたみ方、服の置き方
全てに意味があり、お客と二人だけという空間での
わが身の守り方を講習の最重要点とし、教える
勿論、プレイの流れ、擬似恋愛への落とし方
その一部を教え、和美は帰った
うちは身分証明と性病検査の結果が出るまで
お客には付けない。その間に店独自の接客などの
講習を続ける。
その間は時給制で給料は支払う仕組み
↓に続く
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