任侠デリヘル「密着取材ルポ」の裏 『看護婦と半端モン』の巻 (秘密追加完了)
2002年10月10日とある抗争事件に巻き込まれ、
銃で撃たれた男が病院に担ぎ込まれてくる。
あいにく手のあいている医師がおらず、
看護婦が応急手当を器用な手つきで淡々と進める。
「ここ痛いですか?すぐに処置しますからね。」
「・・・いてぇ!」
看護婦がその男の声に反応する
応急処置をする手が止まり、看護婦の手が小刻みに震える
「・・・・せ、せ・・清ちゃ・・ん?」
看護婦が男の顔を見つめる
「サチエぇ・・・」
二人の目は一旦合うが、男はすぐに目をそらす
「清ちゃんなしてこないな事なってるんやぁ。何があったん・・・
なしてょ!なしてなんょお!なしてうちを・・・
うちを捨てて行ってもたんょ・・・」
「・・・すまんサチエ。
ワシみたいな半端モンのヤクザが女なんぞ囲う資格ないんや・・・
お前にだけは迷惑かけとうなかったんや・・・すまん」
「あんたがいのうなって、
あたいは仕事の合間にあんたを探しまわったんや、
半端モンでも、ヤクザでも好いた男の傍にいるのが女の幸せゃ・・・
あたいには清ちゃんしかおらんのょ・・・清ちゃん・・」
二人の目が再び合う
サチエの涙が清の頬にこぼれると、
サチエは静かに、そして激しく清の唇を噛んだ。
「・・・痛い」
男がつぶやく。
「痛いのは生きてるショウコや」
サチエは今度はゆっくりとやさしく激しく清の唇に絡ませていった。
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「でりさんこの服似合う?ねぇ?」
取材までまだ3時間以上もあるのに、
サチエは隣の部屋で服選びに没頭していた。
こちらはつかの間の休息時間なのだがおかまいなし
「あぁ。それでいいんじゃないの?」
そっけなく答えたのがバレたようで、
「これはダメ!いまいちみたいですね〜や〜めた!」
また隣の部屋に着替えに行く。
「ぉい!もうちょっと静かにファッションショーしてくれぇ!」
「は〜〜〜〜〜い」
とでかい声が帰ってくる。まったく聞く耳持たず・・・。
結局サチエのハイテンションに負け、しぶしぶ起きる
服選びが終わると、今度は口紅の色、化粧の出来をすべて確認してくる
どうせ、プロのメークさんに化粧をしてもらうのだから、
適当にすませておけばいいのに
と思うのだが、最初にいい加減にメイクしてると
いい加減なメイクしかしてもらえないのでダメなのだそうだ。
「今度雑誌の特集があるから取材受けたい人」
と焼肉屋で朝飯を食ってる時に言うと、あの面接の時に
ここまで暗いヤツがいたのか!と思うほど、不幸を背負っていた彼女が
高々と手を挙げた。少し驚いたのだが、内心はなんだかうれしかった。
笑顔一つ見せなかった彼女に、少しでも笑顔が戻ると、
こんな商売も捨てたモンじゃぁないと思えてくる。
数人でじゃんけんをし、勝った時の喜びようは
あのサチエと同一人物か疑ってしまうほどだった。
取材は、雑誌社の記者(営業マン)カメラマン、メイクさん、照明さん、
となかなか本格的にとりおこなわれる。
「デリヘル密着ルポ」なので、まず送迎車に乗り込むところの写真を撮り、続いて車内の撮影がある。近くのホテルに着くまでに簡単な取材を受け、ホテルに入る
少しお客に扮した記者としゃべっている場面を撮影し、サチエは看護婦役のナース服に着替える。
もちろんエロ雑誌なので、服を一枚脱げば写真、脱げば写真と連続写真を撮る。
これはどうやら雑誌の付録で写真を切り抜き、本のようにしてパラパラめくるとサチエがホントに服を脱いで、
ナース服に着替えるのが連続写真のアニメになるという代物になるらしい
そしてプレイ内容に移る。
今回の取材は風俗界で噂になっていた(思い込みだけど/笑)
イメージデリヘル。業界初、『任侠デリバリー』の取材なので、
お客には簡単な台本を渡し、役になってもらい、
ヌキの前に本格的な芝居付きでのプレイである。
サチエは劇団に所属していたので、超本格的でリアルな擬似体験ができる
普段は午前中で予約が埋まるほどのヒット作品だった。
それが、冒頭のサチエと清のお話である
記者がプレイの後、勃起していたのが全てを表していた。(爆)
見ているこっちも、あまりの迫真の演技に、台本を書いたでり君でさえ
ちょっと見入ってしまうサチエの演技
「ねぇでりさん。あたしの演技どうでした?」
「最高」
サチエは小さくガッツポーズを作った。
こうして長い撮影は無事終了しました。
おちまい
風俗嬢サチエの回想日記は
9月15日と9月17日に書いてあります。
http://diary.note.ne.jp/25762/20020915
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