つまずいたり ころんだり したおかげで 
物事を深く考えるようになりました。
あやまちや 失敗を繰り返したおかげで 少しずつだが人の遣ることを
暖かい目で見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで 人間として自分の弱さとだらしなさを 
嫌というほど知りました

だまされたり 裏切られたりしたおかげで 
馬鹿正直で親切な人間の暖かさも 知りました
そして・・・ 身近な人の死に逢うたびに 人の命のはかなさと
今ここに 生きている事の尊さを 骨身にしみて味わいました

人のいのちの尊さを 骨身にしみて味わったおかげで
人のいのちを ほんとうに大切にする 
本物の人間に 裸で逢う事ができました

一人の ほんものの人間にめぐり逢えたおかげで それが縁となり
次々に 沢山のよい人たちに めぐり逢うことができました
だから わたしのまわりにいる人たちは みんなよい人ばかりなんです

相田みつを「つまづいたおかげで」 より
(C)相田みつを


私には兄がいます。
私が幼稚園くらいまでの写真には、必ず兄も写っています。
無理やり抱き上げてみたり、ケンカをして仲直りの握手をしてたり。
どこに行くにも一緒でなければ泣きわめき、
いっつも兄の後ろをくっついていた。
3人兄弟の写真は、いつからか2人しか写っていなかった。
2番目の兄の記憶は残っていない

兄はいつしか目標になった
兄が周りで一番強くて、一番やさしく、
一番物知りで、一番尊敬できた
兄の後ろを付いていけば、大人になれる そう思っていた。

もちろんその兄の生みの親である両親は、
兄以上に尊敬もしている

後ろを付いていくだけでは、挫折しか待っていない
そう気が付いたのは、高校に入る頃だろうか
兄の後姿はあまりにも遠く、小さくなっていた

つまずき ころび だまされ 裏切られ 
いくら泣きわめいても 兄には聞こえない

いつしか自分で起き上がり、涙をふき、自分の道を探すすべを考えた

それからも、幾度となく挫折をした。
人の裏を見、社会の裏も見た。

その頃、兄は遠く遥か前を歩きながらも
後ろの自分を気にして振り向きながら歩いていてくれた事に気がついた

私に後ろを振り向く余裕など皆無に等しい
むしろ、後ろは振り返るべきでない そう思っていた。

兄の歩いた道と私の歩いた道では道幅も、景色もまるでちがう
だが目指す駅は同じかもしれない

今でも見えない背中を追いかけているのだから

兄弟ってそんなもんだ
家族ってそんなもんなんだ


以下秘密にて


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