もうその後は言うまでも無く麗華の独壇場であった。
部屋に戻った二人は、またもやリビングに居る私と母上様に聞こえるように
大きな声で残りの時間を思う存分楽しむのであった。。。

その声を聞いても
「あらまぁ♪」
くらいの反応しかしない母上様は性に関する理解が寛大なのか、
はたまた感覚が麻痺しているのかは定かではない。
二人を待つ間、母上様は私に様々なご自身の考える「性教育」に対する思いを
私に熱く語られたが、その辺りは今は記憶に残ってはいない。
母上様がお考えになっているその「性教育」が正しいのか否かは分からないのだが、母の居る屋根の下で風俗嬢と平気で楽しめる息子が居るということは事実であり、親子関係が上手く行っていると言えば行ってるのである。
そんなことをいちいち考えていれば、風俗業なんて商売は出来ないわけであり、我々は自らの身を売り対価を頂ければそれでいいのである。

「親分サン。麗華ナンダカ色々考えちゃったデス。
帰りにおかさんサンにアリガト言われたノ ヘンな気分デシタ・・・。
タカシチャン女のハダカサワッタのハジメテいてたデスョ。
おかさんデンワして、麗華行って、タカシチャンハジメテ女サワル
コレ正しいコトデスカ?
麗華なんだかカナシ気分デス・・・。」

帰りの車の中は何故かしんみりとした雰囲気に包まれた。

「正しい正しくないは、あの親子が判断すること。俺らがどうこう言うことじゃぁないよ。
彼がこれから色々な経験を積んで、女性とも知り合って行く中で
自分の育った環境や、道を正しかったと思えば正しいし、間違っていると思えば
それを直してゆけばそれでいいのじゃないかな・・・。
間違っているって思いながらも進んで行ってしまうのが一番間違った道なんだよ」

そんなことを言ったのをうっすらと覚えている。


その後も【Brutus】には何度か母上様からお電話を頂き、参上した。
そして浪人をしていた彼は大学合格とともに関東で一人暮らしを始めると言い、母上のもとを離れて行き我々が彼の所へお邪魔することは無くなったので、その後彼がどのようになったかは知るところではない。今頃大学3回生くらいだろうか?
一人暮らしの寂しさに今日もデリヘル嬢を呼んでいるかもしれない・・・。


おわり。

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