しばらく所用のために四国は徳島県へ行ってました。
ただいまっす♪
用事も終わり、新年一発温泉でも入って帰ろうと思い、JR徳島駅から車で60分ほど行った山村の温泉で一泊することとしました。
温泉街に到着した頃はもう柿色の夕日が沈みかけている時間でした。
数少ない土産屋さんで徳島と言えばこの季節、鍋にぴったり「すだち」を買って旅館に入ろうと思いました。
「お兄さん独身かい?」
「いえ、家族いますよ」(なぜかウソつきました)
「子供さんはいるのかい?」
「2歳の娘がいます」(妄想癖あり)
「じゃぁ、家帰ったら娘さんにあげんしゃい」
土産屋さんですだちを買ったら、娘にあげなさいと何やらおもちゃの入ったパッチワークの巾着袋を頂きました♪
ウソも方便ですねv(。-_-。)v
その後、ボンビーでり君ですので、まぁこんなモンかなぁ〜?
といった旅館に入ることにしました。
旅館の玄関を開けると、もうお年もかなりいってるであろう老夫婦が出迎えてくださいます。
「まぁわざわざ遠いところを来てくださったぁ〜、今日は温泉浸かってゆっくりしていきんしゃぃ。夕食は7時にお部屋へ持って行きますからねぇ〜。」
通された部屋は2階の角部屋でした。
質素な日本間で、小さなテーブルと腰を掛けると尻がやたらと滑る座椅子がありました。
ここの温泉は、天女がこの地に現れ霊水を湧出させたと言われているそうで、それにまつわる話の冊子や、この地の観光案内の入ったパンフレットが置いてあるくらいで、エロビデオもなければ、冷蔵庫にも2つおつまみが入っているだけでした。
そんな部屋でしたが、一つ目を引くのは、床の間の一輪挿しの花瓶の横に、この部屋の主のような存在感でじっと一点を見据える一体の日本人形。
なぜ和室の旅館には決まって日本人形が置いてあるのでしょうかね?
ちょっと怖いんですけど・・・
まぁなにはともあれ、天女が霊水を湧出させたという温泉に入ることにしました。
ここの温泉は独特のぬめり感を楽しめる『含重曹食塩泉』というお湯だそうでして、貸しきり状態の露天風呂でしっとりした湯に浸かり、夕日の沈んだ夜空を見上げるとそこには満天の星が輝いておりました。
唯、気にかかることが一点。
ここの旅館に入ってから、いや、この温泉街に入って来てからずっと背後で誰かに見つめられている気がして止まない。
この感覚はなんなんでしょうか・・・。
夕食も済ませ、それではそろそろ布団に入ろうかなんて思いまして、洗面所で歯磨きをしていると、どこから風が入ってきたのか?足元になんとも冷ややかな風が吹き抜けて行きました・・・
まぁ決して立派な建物とは言えない旅館でしたし、角部屋だったので隙間風でも入ってきたのだろう・・・
そう思ったのですが
つづく。
コメント