デリヘル人情劇場 『放免桜』 ♯05
2003年5月23日まどかに絡みついた縄を振りほどく
音を立て伏せた弱さに行き場を失う
跡形さえなくなったこころを抱き上げる
そこにはもう「何も」無い
傍に聞こえるこころからの啼き声だけが
ただ ただ
私のこころを撃ち続けた
必要の無い街で出会い
必要の無い絆は
何を望み
認め遭い
瞬間を共にするのか
跡形さえなくなったこころを抱き上げる
そこにはもう「何も」無い
どれだけ問い質そうが
そこにはもう「何も」無い
人を愛する事も
人に愛された事も無い
ただすれ違っただけの
ひとつの「大きな」こころは
愛を売るだけの
必要の無い街で
音も無く消えた
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