若い女だ。瑞々しい肢体が、まぶしかった。
2003年5月29日きょう、女と過ごした。半日……汗が全身から吹き出した。
若い女だ。瑞々しい肢体が、まぶしかった。
「どうしたらいいの?」
女が問う。
「足を開け……」
女は戸惑った。体にも汗がにじんでいた。
「ほら、腰を落として……」
女は、私の言葉に従った。
「いい?」
「あぁ、いいよ」
ストッキングを脱いでいるので、締まりのいい足首がむき出しになっている。どこで素肌をさらしているのか、汚れのない両足は小麦色の肌で覆われていた。女は、丸みのある艶めいた尻を私に向けると、ゆっくりと腰を落とした。
「……それでいい……」
私は、女の背中に声をかけた。女は静かに、そしてゆっくりと、上半身をくねらせた。しかし、慣れないことに戸惑いを覚えるのだろう、すぐにでも腰を浮かせそうな様子だ。でも、まだ早い。まだ、始めたばかりなのだから……
「……ほら……声を出して……」
私は、優しく促した。
女は恥ずかしそうに肩を震わせたが、
やがて顔を上げると、
「よーし!しまっていこぅ!!」
ホームベースに持ち慣れないボールを押しつけ、声を張り上げた。
「ちゃんと、取れよ!」
私も、守備位置についた選手たちに、声をかけた。
草野球にて/でりまさと
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『放免櫻』は今日はひと休ということで、
久々の短編ショートショート
こんなんお嫌いですか(笑)
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