デリヘル人情劇場 『放免桜』 ♯17
2003年7月7日目的の旅館は別府市内から少し離れた高台に位置していた。
外湯に浸かり、駅前の喫茶店でコーヒーを飲む
スポーツ新聞に目をやりながらも、意識は違う方向へと行く。
この土地にやって来たはいいものの、
一体自分は何をしようとしているのか?
ののじいに依頼をし、この土地に来るまでに半年の時が流れた。
「こんな所までノコノコとやって来てなにやってんだか・・」
自責の念にかられながらも
「ここまで来たんだ」
と自分に言い聞かせるように気分を高め、コーヒーを流し込んだ。
タクシーで20分程走ると目的の旅館が見えてきた。
結構な門構えに私のような人間が入ってもよいのか?などと考えてしまう。
丸石の敷き詰められた玄関までの小道をゆっくりと歩き、旅の気分を味わっていると、この旅館の女将であろう女性が深々とお辞儀をし、私を出迎えていてくれた。
ほんのりと香の香りが漂うフロントで荷物を預けると、女将自らが私の部屋までの案内をしてくれた。
どうやら話は既に通っているのだろう・・・
そう確信をし、気分を引き締め整った部屋の座椅子に腰をかけた。
「私、当旅館の女将でございます。
本日は当館のご宿泊まことに有難うございました。」
女将は旅館の施設の案内や、夕食の時間などを確認し直ぐに戻ると言い残し、一度部屋を後にする。
数分後に戻ってきた女将の横には一人の仲居がいた。
「お客様。横に居りますのが本日お客様のお部屋を担当します
『サカシタ』でございます。御用の際は何なりとお申し付け下さい。」
お茶を飲む手が一瞬止まった・・・。
私が探していた女性は驚くほど綺麗で、何よりその「目」が印象的であった。30代半ばから後半と思われる年齢とは思えない、実に美しい女性・・・。
「目が一緒だな・・・。」
そう思った
以前に一つの絆を感じる出来事があった。
この旅でももう一度、もう一度だけ絆を確認できれば言う事は無い。
女将が出て行き、一人残った仲居がお茶を入れ替えながら
この近くの観光や土産の話をしてくれた。
「お客様はどちらからいらっしゃったのですか?」
「大阪です」
「へぇ!大阪?私昔大阪に住んでたコトがあったんですょ、
そうですか・・・。大阪からぁ・・・。」
少し感慨深げな表情に見えたのは、私の思い入れがあったためか?
この場は私もそれ以上のことを言うのは止した。
食事にまではまだ時間があったためにこの旅館の自慢でもある
檜の風呂に入る事にした。
午前に入ったばかりではあったが、旅の風呂は何度でもいいもんである。
湯上りに部屋でビールを飲み、くつろいでいたところへ
フロントからの電話が鳴った。
「おくつろぎのところ申し訳ありません。
女将でございます。
当館のフロント横に当館の自慢でもあるラウンジ喫茶がございます。
お時間がお許しであれば、一度いらっしゃてみてはどうでしょうか?」
物腰は柔らかではあるが、どう考えても『呼び出し』に他ならない。
もちろん私は「では伺います」 そう答えた。
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突然ですが、クイズです。
今回の旅、デリヘル人情劇場「旅情編」
の目的はある女性に会うことでした。
仲居として部屋に入ってきた
「サカシタ」という女性、
本名サカシタミユキとは一体ナニモノなのか?
解った方は
HPよりメールにてお答え下さい。
正解者にはでりぃ企画特製の『暑中お見舞い』
をプレゼント!!
締め切りは7月10日午前0時までです♪
新規リンクしていただいた皆様
アリガトウ
どうぞヨロシクネ
秘密日記のレスは停滞中ですが、
皆様の日記は読ませていただいてマス
勝手をお許し下さい。。。m(__)m
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