7月12日に♯19を、
7月11日分に続きの♯20をアップしました。

夏企画クイズのお答え予想を超えた沢山のご応募
アリガトウ御座いますm(__)m
メールやだいありぃのーと上のお答え、様々な形で頂け嬉しい限りです

メールで頂いた方々へは、順次お返事書いております。
本当にありがとう

サカシタミユキは皆様のお考え通り、あの方の母親です
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デリヘル人情劇場 『放免桜』 ♯19 



「彼女の人生を預かっている」
そう思っているのは事実、だが少し言い過ぎたか?などと思ってみる

何かにつけてウチは問題が耐えない。
その都度ほぼ思いつきのまま解決に向かい、勇み足の感を拭えずまま走り出すのは悪い癖だと思う。

そんな中、いつもならばいいタイミングで店の仲間がいつの間にやら加勢してくれる。しかし今回は遠く離れた土地でひとりきりの難題に迫ろうとしている。

やはり勇み足だったか・・・。

どのタイミングで話を切り出そうか?
どう話をすべきか?
考えれば考える程頭の中はこんがらがる・・・。

時間は待ってはくれない、もう夕食の時間は刻一刻と迫ってきていた


コンコン


来るべき時はやって来た。
一人の人生を変えるかもしれない瞬間


なるようになれ!

「夕食の準備をさせていただきます。」

手際よく食事の準備を進めるサカシタミユキを無言でジッと見つめていた

「彼女にでも振られたんですか?」

冗談ですよ!という表情で彼女が話しかけてきた

「ええ、まぁそんな所ですかねぇ」

私も笑いながらそう答える。

「大阪の街はかわってないですか?
もう大阪を離れて随分になりましてね、離れて以来一度も大阪には行ってないんですょ〜。
いい思い出も悪い思いでも、み〜んな大阪の道頓堀に捨てちゃいましたけどね・・・。」

間違いなく母親似だな・・・。

話す表情、仕草があまりによく似ている
幼い時に離れ離れになった2人がここまで似るのは、
母親の記憶ではなく、受け継いだものなのだろう。

「大阪は”今でも”いい街です。」

「そうですよね、いい街ですよね・・・。」

なんだかしんみりとした雰囲気の中、グラスに注がれたビールの泡を口に運ぶ。

「大阪には戻りたいって思った事はありませんか?」

「そりゃ思いますよ、故郷ですから・・・。
でもね、今はここでの生活がありますから・・・。」

ポツリと言った後に

「あっ、生活と言っても家族がここにある・・とかではないんですけどね」

と付け加えた。

その場で調理をする品を丁寧に丁寧に支度をする。
こういった一つ一つの丁寧な性格が受け継がれ彼女の驚くべき指名率に跳ね返るんだな・・・。

なんとも場違いなことを考えてしまう・・・。


「先日もね、大阪からいらっしゃったお客様をこうしてお仕えさせていただいたんですよ。
その方もお一人でね、お客さんの様にお若くは無かったですけどね、
大阪の方にこの数日でお二人も・・・。
珍しいこともあるものですね」

優しい笑顔で彼女はそういった。



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